国は地域観光事業支援における支援措置の追加へ
3月、GoTo代替の支援事業として、国が自治体割引を支援することを記事にしました。
観光庁は4月23日、地域観光事業の支援において、新たな支援措置を発表しました。
その支援措置の一つとして、3月時点で「5月末まで」としていた自治体割引の支援を12月末まで延長することを挙げています。
追加支援の内容
観光庁は以下の追加支援を発表しています。
事業継続への支援
(全ての都道府県が対象)各都道府県内の宿泊事業者が、事業継続のために感染拡大防止策の強化等に取り組む際の費用を支援します。
自治体割引支援の延長
(ステージ2相当以下の地域都道府県)現在のステージ2相当以下の地域における県内旅行の割引について、その期間を5月末までから12月末まで延長します。
前売り宿泊券・旅行券の割引支援
(ステージ3相当以上の地域都道府県)緊急事態宣言の対象区域とされた都府県を含め、県内旅行の割引事業を直ちに実施することが難しい環境にある地域において、将来的にステージ2相当以下に感染状況が落ち着いた後に利用できる前売り宿泊券や旅行券の発行に対する割引事業を地域都道府県が行う場合、その費用を支援します。
まとめ
緊急事態宣言の発出により観光業はさらに厳しい状況となると予想されるため、今回の支援が発表されました。
現時点ではステージ2相当以下の地域都道府県の自治体割引が行われていますが、全国的な感染拡大により停止する県も増えています。
※4月24日時点で自治体割引を行っている県は岩手県、秋田県、山形県、群馬県、山梨県、静岡県、滋賀県、高知県(4月29日~)、佐賀県、大分県、鹿児島県。行っていたものの停止した県は石川県、福井県、徳島県、香川県、長崎県、熊本県となっています。
今回、ステージ3相当以上の地域都道府県にも「前売り宿泊券・旅行券」の割引事業として支援対象とすることにより、人を動かすことなく宿泊事業者等のキャッシュフローの改善を図ることが可能になります。
支援を拡充することにより、観光業への影響が軽減されれば良いのですが…。緊急事態宣言の発出により、GoToトラベルの再開はさらに不透明になった印象です。自治体割引を12月末まで延長するということは、今年中のGoToトラベル再開は難しいと見ているのかも知れません。
海外旅行がほぼ絶望的な今、せめて国内旅行だけでも気軽に行ける状況になることを祈っています。