政府は25日、全国で停止中の観光支援事業GoToトラベルの再開を6月以降に先送りする方針を固めました。
その一方、感染状況の落ち着いている地域を対象に、都道府県が独自に行う住民向けの旅行を支援する方針です。
GoToトラベル再開は6月以降に
政府は25日、全国で停止中の観光支援事業GoToトラベルの再開を6月以降に先送りする方針を固めました。
赤羽国交相は24日の衆院国交委員会で4～5月の大型連休前の全国再開は難しいとの認識を示しており、少なくともGW明けまで全国一斉での再開はないと述べています。一方で、感染が落ち着いた地域から先行して部分再開することも選択肢として排除しないとしていました。
自治体割引に3,000億円支援
GoToトラベル再開までの間、都道府県が独自に行う住民向けの旅行割引の財源として、トラベル事業の予算から約3,000億円を支援することを明らかにしました。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いている地域が対象で、1人1泊当たり最大7,000円を国が負担します。
自治体割引への支援内容
自治体割引への支援について、観光庁より「地域観光事業支援の実施について」という発表の中で内容が示されています。
対象地域：新型コロナウイルス感染症の感染状況がステージ2相当以下の都道府県
対象者：居住地と同一県内の旅行
対象期間：2021年4月1日以降、準備の整った都道府県より順次開始。5月末まで。
支援内容：各都道府県が独自に設定。
ただし、国は1人泊当たり5,000円・商品代金の50%を上限に支援。（日帰りも同様）
旅行期間中に使用できるクーポン券等を配布する場合、1人泊当たり2,000円を上限に追加支援。（日帰りも同様）
詳しくは観光庁ホームページをご確認ください。
地域観光事業支援の実施について | 2021年 | 報道発表 | 報道・会見 | 観光庁
まとめ
GoToトラベルは昨年12月28日、全国で一斉停止。現在も一部地域で新規感染者数が最多を更新するなど再拡大の懸念があり、再開は当面できない様子です。
しかし、停止長期化で観光業界の経営はさらに悪化する恐れもあることから、自治体の判断で都道府県内の旅行を促進できるように国が支援する形となりました。
GoToトラベルの停止が継続する中、感染状況の落ち着いている地域限定でもこういった形で支援できるのは喜ばしいことだと思います。
利用条件等は各自治体が独自に設定するため、利用できる条件や期間、補助率などがどうなるかはその地域によって変わります。利用する場合は条件等をよく確認することが必要になるでしょう。
