政府は6月1日から、入国者数の上限を現在の1万人から2万人に引き上げるとともに、低リスク区分の国・地域からの帰国・入国者には入国時検査や入国後の待機を求めないことを決定しました。
各リスク区分と入国条件
各国・地域での新型コロナウイルスの流行状況や、日本への流入状況などのリスク評価やワクチンの有効性を踏まえ、「赤」、「黄」、「青」の3つに国・地域を区分します。
なお、各区分となる具体的な国・地域については来週にも発表される見通しです。
「青」区分:
最もリスクが低い「青」区分の国・地域からの帰国・入国者には、3回目のワクチン接種の有無に関わらず、入国時検査や入国後の自宅などでの待機を求めない。
「黄」区分:
「黄」区分の国・地域からの帰国・入国者には、入国時検査を実施した上で、原則として7日間の自宅などでの待機を求める。入国後3日目以降に自主的に受けた検査結果が陰性であれば、以降の待機を求めない。
3回目のワクチン接種者は、入国時検査を実施せず、入国後の自宅などでの待機を求めない。
「赤」区分:
「赤」区分の国・地域からの帰国・入国者には、入国時検査を実施した上で、検疫所の確保する宿泊施設での3日間の待機を求める。宿泊施設で受けた検査で陰性であれば、退所後の自宅などでの待機を求めない。
3回目のワクチン接種者は、入国時検査を実施した上で、原則として7日間の自宅などでの待機を求める。入国後3日目以降に自主的に受けた検査結果が陰性であれば、以降の待機を求めない。
出発前検査は必要
現在、日本人も含め全ての入国者・再入国者・帰国者は入国にあたり、出国前72時間以内に実施したCOVID-19に関する検査による「陰性」であることの検査証明の提出が求められています。この証明書は引き続き必要となります。
6月以降は日本入国がよりスムーズに?
この決定により、入国時検査の対象者を流入リスクに応じて分類することで、空港での待ち時間を短縮でき、スムーズな入国ができるとしています。具体的な国・地域はまだ発表されていないものの、6月以降は8割以上の入国者には入国時検査と待機を求めないこととなるそうです。
まとめ
観光目的の入国について規制を緩和する国が多くなってきました。日本から海外旅行に行くには、どうしても帰国時の検査や自宅等での待機がネックとなっていましたが、6月以降は「青」区分の国・地域からの入国であればワクチン接種にかかわらず検査・待機が不要になります。同時に1日当たりの入国者数も倍に引き上げられることになるため、日本からの海外旅行もより行きやすい環境になるのではないかと思います。
出発前検査は引き続き求められますが、入国時の検査での待ち時間がなくなることで到着から空港の外へ出るまでの時間が大幅に短縮されることになるのは朗報ですね!