【11月12日15:30追記】
以下のGoToトラベル再開に関する報道について、国交相は12日の閣議後会見で「政府として方針を固めたということは一切ない」と否定しました。
また動きがあり次第、記事にしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
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政府は、旅行需要喚起策「GoToトラベル」について、来年以降に事業を再開する方針を固めました。
観光に関わらない企業も早期再開の意向
帝国データバンクによるアンケートによると企業の6割が2021年度内の再開を希望、さらに観光に関わらない企業も早期再開の意向を示しています。
今年いっぱいは再開しない方針
特に観光業者の中には「すぐにでも再開して欲しい」という声も多い中、コロナの重症化を防ぐ経口薬が年内に実用化されるかを見極める必要があると判断し、年内の再開はしない方針となりました。
【11月11日13:30追記】来年2月頃、年末年始の旅行需要が落ち着いた頃の再開を検討しています。
再開時はワクチン・検査パッケージの活用
来年1月以降の再開時には、ワクチン接種や検査の陰性証明を活用する方針です。
岸田首相は10日夜の記者会見で、再開について「ワクチンや検査を活用し、より安心安全な制度を作る。抜本的に見直し、感染状況をしっかり見極めて時期を決めたい。」と述べています。
ワクチン・検査パッケージは、接種証明や陰性結果を示した人は感染の可能性が低いとみなし、一定の条件下でイベントの参加や、都道府県をまたぐ旅行などを認める制度。政府は9月にパッケージを活用した制限緩和の基本方針を示した後、実証実験をしながら制度の詳細を検討していました。
ワクチン・検査パッケージの要綱案
その「ワクチン・検査パッケージ」の要綱案には、以下のように示されています。
・ワクチン接種2回目からの有効期限を当面設けない。(今後実施される3回目接種の状況を踏まえて検討)
・PCR検査の陰性証明の有効期間は3日以内、簡易な抗原検査は1日以内。(パッケージに使う検査の無料化を検討)
・ワクチン接種の対象外である12歳未満のうち、未就学児(6歳未満)については制度の対象外。保護者同伴という条件下で検査不要。
・就学児(6歳以上12歳未満)は対象に含め、PCR検査などの陰性結果を求める。
・中学、高校などの学校現場ではパッケージ適用を見送る。(ワクチン接種の有無による差別を懸念)
もしGoToトラベル再開時にこの要綱案通りのワクチン・検査パッケージが導入されることになれば、2回ワクチン接種を完了していない人やワクチンを接種できない人(小学生含む)は旅行前の検査が必須になります。検査が簡単にできないと利用しにくいので、そのあたりのシステムがどうなるのか気になりますね。
割引率等の変更
【11月11日13:30追記】
2020年に実施されたGoToトラベルでは1人1泊につき2万円を上限に旅行代金の半額を補助(35%の旅行割引+15%分の地域共通クーポン)していましたが、11月11日時点で検討されている割引率の変更は以下の通りです。
・旅行代金の割引率は30%(上限額を1万円/人泊)へ引き下げ。
・旅行先で買い物などに使えるクーポンは平日3,000円、休日1,000円。
まだ検討段階ですが、旅行代金の割引上限が2020年と比較し50%減、地域共通クーポンの額は休日が大幅に下げられることになりそうですね。
まとめ
2020年12月末に停止されたGoToトラベル。旅行好きの方々には「早く再開して欲しい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、今年いっぱいは再開されない方針が決定されました。感染状況によりますが、再開は早くて1月3連休後になるのでは、と個人的には考えています。
そして再開後はワクチン・検査パッケージの導入や割引率の変更等、2020年のものとは大きく内容が異なるものになりそうです。
年内再開がないのは残念ですが、今後の旅行計画のためにも(笑)早く再開日や制度内容が決定できる状況になって欲しいです!