以前の記事で、ハワイの旅行前検査プログラムが日本も対象となったことをお伝えしました。
この旅行前検査プログラムが日本でも開始されれば、条件を満たした上でハワイ到着時の14日間隔離が免除されます。
10月15日時点では開始日が未定でしたが、ついに開始日が決定しました!
日本からの旅行者受け入れ再開を正式に発表
ハワイ州のイゲ知事は現地時間10月27日、ホノルル空港ターミナル1で記者会見を開催。日本からの旅行者受け入れ再開を正式に発表しました。
ハワイ州は、日本の厚生労働省が認可する新型コロナウイルス感染症の核酸増幅検査(NAT)を行うことができる21ヶ所の医療機関と契約を締結し、日本向けの旅行前検査プログラムが適応されることを発表。
これにより、日本を出発する72時間以内に契約を締結した日本国内の指定医療機関で新型コロナウイルス感染症の検査を受け、ハワイ入国時にハワイ州指定の陰性証明書を提示すれば、ハワイ到着後の14日間自己隔離が免除されます。
開始日はいつ!?
日本からの旅行前検査プログラムは、2020年11月6日(金)出発・到着のフライトから適用となります。
よって、日本国内の指定医療機関では11月3日(火)から検査を開始することになります。
どこで検査ができる!?
最新情報はこちらをご参照ください。
10月28日時点で契約されている日本国内の医療機関は21か所です。
・札幌東徳洲会病院 (北海道札幌市)https://www.higashi-tokushukai.or.jp/
・亀田メディカルセンター(千葉県鴨川市)http://www.kameda.com/ja/general/
・CLINIC FOR 大手町(東京都千代田区)https://www.clinicfor.life/otemachi/
・亀田京橋クリニック(東京都中央区)http://www.kameda-kyobashi.com/ja/
・聖路加国際病院(東京都中央区)http://hospital.luke.ac.jp/
・CLINIC FOR 田町(東京都港区)https://www.clinicfor.life/tamachi/
・Tケアクリニック浜松町(東京都港区)https://www.tcclinic.jp/pc/
・芝国際クリニック(東京都港区)http://shibakoku-clinic.com/
・西新橋クリニック(東京都港区)https://www.tramedic.com/
・三田国際ビルクニリック(東京都港区)https://www.mkb-clinic.jp/
・国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)http://travelclinic.ncgm.go.jp/index.html
・東京医科大学病院(東京都新宿区)https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/
・KARADA内科クリニック(東京都品川区)https://karada-naika.com/
・ロコクリニック(東京都目黒区)https://loco-clinic.com/
・湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)https://www.skgh.jp/
・トラベルクリニック新横浜(神奈川県横浜市)https://travelclinics.jp/
・藤田医科大学病院(愛知県豊明市)https://hospital.fujita-hu.ac.jp/
・藤田医科大学岡崎医療センター(愛知県岡崎市)https://okazaki.fujita-hu.ac.jp/
・藤田医科大学ばんたね病院(愛知県名古屋市)https://bantane.fujita-hu.ac.jp/
・野崎徳洲会病院(大阪府大東市)https://nozaki.tokushukai.or.jp/
・やまさきファミリークリニック(兵庫県尼崎市)https://yamasaki-family-clinic.com/
新たに契約の締結が完了次第、順次追加されていくとのことです。
ハワイへのフライトは!?
10月27日に行われた記者会見にはエアライン各社も参加しており、ハワイアン航空は成田-ホノルル線の増便と羽田・関空-ホノルル線の再開を発表しました。
成田-ホノルル線は10月から週1便で運行されていますが、11月17日から週2便へ、12月19日からは週4便に増便される予定です。
羽田-ホノルル線は12月21日から週3便、関空-ホノルル線は12月19日から週3便で再開する予定となっています。
他社の発表はまだですが、11月はそれほど大きな増便はないものの、12月以降に徐々に増えていくのではないかと予測されています。
留意すること
旅行前検査プログラムの開始が決定しましたが、渡航に際し留意しなければならないことは多くあります。
島により異なる対応
【11月18日改定】日本より先にアメリカ本土を対象とした旅行前検査プログラムが10月15日から開始されていますが、ハワイ州内でも島によって対応が異なるため注意が必要です。
【州外(日本含む)からの到着時】
※離島は、オアフ島を経由し同日乗継する場合も含む。
・オアフ島:旅行前検査プログラムで隔離免除
・ハワイ島:旅行前検査プログラムと到着空港でのランダム検査で隔離免除
・マウイ島・モロカイ島・ラナイ島:旅行前検査プログラムで隔離免除、到着72時間以降に任意の検査あり
・カウアイ島:旅行前検査プログラムで隔離免除、到着3日間経過後に任意の検査あり
【島から島への移動時】
※オアフ島で数日滞在し、離島へ移動する場合
・ハワイ島:オアフ島を出発する72時間前に検査を行い陰性証明書を持参するか、ハワイ島到着時にPCR検査を行い陰性と判断されれば隔離免除
・マウイ島・モロカイ島・ラナイ島:オアフ島を出発する72時間前に検査を行い陰性証明書を持参すれば隔離免除
・カウアイ島:オアフ島を出発する72時間前に検査を行い陰性証明書を持参すれば隔離免除
出発前に健康状態の申請が必要
日本からハワイへ渡航する場合、出発前にハワイ州の「Safe Travels Program (https://safetravels.hawaii.gov/)」へ登録し、健康状態や渡航情報を申請しなければなりません。ハワイの空港到着時に、パスポートと共にSafe Travels Programより取得したハワイ州トラベル&ヘルスフォームのQRコード、携帯電話番号、陰性証明書を提示する必要があります。
ESTAの取得も忘れずに
ビザ免除プログラム(VWP)で渡米する場合、従来通りエスタ(ESTA)の取得が必要となります。
日本帰国時は14日間隔離が必要
ハワイは旅行前検査プログラムの利用により隔離免除となりましたが、日本ではハワイからの帰国時でも入国時の制限は緩和されていません。(2020年10月28日現在)
日本入国時にPCR検査、14日間の自主隔離、公共交通機関の利用自粛が求められています。
ハワイの感染状況にも注意が必要
ハワイは日本よりも密になる環境が少なそう、というイメージがありますが、人口比で見ると日本よりも厳しい感染状況が続いています。
人口10万人あたりの感染者数は、9月の時点で日本が66人(東京は187人)なのに対し、ハワイは878人、そして10月15日より旅行前検査プログラムを開始したアメリカ本土は2,163人です。
ハワイでは当然、アメリカ本土からの観光客と日本からの観光客、そして在住者が一緒に過ごす場面が出てくるでしょう。文化や生活習慣が違う場所で、文化や生活習慣が違う人と一緒に過ごす。その感染リスクをよく考える必要があります。
まとめ
ハワイの旅行前検査プログラムは、とうとう日本対象の開始日が決定しました。
ハワイ州知事は「ハワイの州民の祖先を遡ると、その多くは日本と繋がりを持っています。日本からの旅行者をハワイにお迎えすることは、ハワイと日本の親密な関係を維持し続けるための重要なステップです。私たちは米国内で最も安全な旅行前の検査プログラムを構築することができました。事前検査プログラムの実現のために支援してくださった日本政府に感謝しております。」と述べています。このプログラムが日本とハワイの観光再開の一歩となるのは間違いないでしょう。
しかし、日本・ハワイ共に感染状況は未だ注意しなくてはならないことと、何より日本帰国時の14日間隔離がネックになっていると感じます。
11月の再開時にすぐに日本からの観光客が増加していく、というのは現時点では考えにくいですが、徐々にでも感染状況が落ち着き、条件が緩和されることで渡航しやすくなることを祈っています。