モルディブは7月15日から外国人観光客の受け入れを再開し、現在は「1島1リゾート」スタイルのリゾートホテルに滞在できるようになっています。
8月31日(月)、モルディブの観光大臣は受け入れ再開時に発表した「観光ガイドライン」を改定すると発表しました。
今までのガイドライン
ガイドラインについては以前の記事でも挙げていますが、主な項目は以下の通りです。
・パンデミック以前と同様、到着時に30日間のビザが無料で取得できます。
・PCR検査や検疫は必要なし。ただし健康申告書の提出は必要になり、スクリーニングによりCOVID-19が疑われた場合は自己負担でのPCR検査が必要になります。
・観光客は基本的に1施設(1島)のみ滞在可能。複数のホテルへの滞在不可。
改定された内容
改定部分は、上記項目の3つ目。
「複数のホテルへの滞在不可」が緩和され、一度の入国で複数のリゾート島に滞在できるようになりました。
観光省は、今回の緩和により「観光客が複数のリゾートホテルに滞在できることで、モルディブへの長期滞在をより可能にすることができる。」としています。
しかし、複数のリゾート島に滞在する場合は旅行2日前までに省へ報告する必要があるとしています。
ローカル島の観光業再開は未定
1島1リゾートのホテルへの滞在については緩和されましたが、ローカル島の観光業については具体的な再開日などはまだ発表されていません。
ある程度人の流れをコントロールできるリゾート島とは違い、外国人観光客とローカル住民との接触も多くなると予想されるローカル島の観光業は、現在の感染状況を鑑みるとまだ厳しいかも知れません。
モルディブの感染状況
(8月31日時点)
31日の新規感染者数137名、死者0名
累計感染者数7,804名、現在感染者数2,624名、死者28名
ほとんどが首都マーレとその周辺の島だそうですが、他の環礁や島でも感染者が出ています。
また、リゾート島ではこれまで15のリゾートホテルで感染者が出ており、外国人観光客14名、ホテルスタッフ18名の感染が確認されているということです。
リゾート島での感染者は人数は公表されているものの、具体的なリゾート名は報道されていないようです。
もし予約・滞在したホテルに感染者が出た場合はどうしているのでしょうか…以前はホテル全体をロックダウンに近い状態にしていましたが、さすがに今はしていないのでしょうか…。
まとめ
モルディブの観光業が再開されてから約1か月半、1回の入国につき1島しか滞在できなかったのが、複数のリゾートホテルに滞在できるよう緩和されました。
しかし世界各国の入国規制や感染状況を考えると、現在モルディブへ旅行できる人は「万が一、2週間以上帰国できなくても・母国帰国後2週間隔離になっても問題ない。」という人が大半だと考えられます。
モルディブ観光省も、今回の緩和は「長期滞在をより可能にする」としていて、長期滞在できる富裕層をターゲットにしていることは明らかです。
日本から行く人は1週間以内の短期滞在者も多いですし、日本からモルディブへの渡航については未だ「レベル3(渡航中止勧告)」のまま。
短期滞在でも安心して旅行できて、今回の緩和の恩恵が受けられるようになる日が来るのは、いつになるのやら…?